ほぼうさ’s diary

ロジカルオシレーターほぼうさのブログです

2019-01-01から1年間の記事一覧

幽霊に憑かれた音楽

ぼくはここ数年、バンドや楽器をやるときは必ずピアノを弾いていた。ドラムに手を触れる機会はほとんどなく、このままもう一生やらずに生涯を終えるのだろうと思っていたので、突然にgroovynameで篠田さんに誘われることになって正直驚いている。篠田さんと…

世界とその外部

唐突に1990年代の話を始める。GLAYは『彼女のModern…』の中で、「君のS.D.R.(セックス・ドラッグ・ロックンロール)」と歌った。実は『彼女のModern…』は、ぼくがこのS.D.R.という表現を知った最初の曲でもある。あまりに不自然な単語が登場したので、慌て…

慰霊と追悼

先日、ぼくの父方の祖母が亡くなった。97歳で、もう6日生きていれば98歳だった。死因はパーキンソン病による認知症の合併症と、それに伴う身体機能低下であったが、大変な高齢だったので、立派な大往生と言ってもいいと思う。 ぼくは小学生の頃、祖母のこと…

ドラゴンクエスト、その後

前回ドラゴンクエストⅤの映画版に関する投稿をして以来、実はDS版のドラクエ5を購入しており、現在はふたたびクリアを目指して鋭意プレイ中である。以前はざっくりと広い概念である「天空の勇者」について考察していたが、今回ドラクエ5をあらためてプレイし…

『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が大コケした話

ドラゴンクエスト5の映画化作品である『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』を観てきた。ご存知の通り、この作品は途中までうまくトレースしていたゲーム原作のストーリーを、終盤の「ひっくり返し」によってラジカルに破壊した映画として話題になっている…

『天気の子』最速レビュー

最速、って言ってみたかっただけ。 『天気の子』という、新海誠監督の最新作映画を見てきた。この作品のあらすじや、トータルとしてどういう評価を得ているかという概要については、例えばeiga.com的なウェブサイトに行けばいくらでも見ることができるので、…

誰かと思えばKenkenでした

誰かと思えばKenkenでした。「Dragon Ash」メンバー、大麻所持容疑で逮捕https://www.asahi.com/articles/ASM7N21LCM7NUTIL001.html「大麻だと何となくわかっていたが、拾ったもの」←NEW!! Kenkenはもう既に10年以上、若手ベーシストのカリスマとし…

映画『Bill Evans Time Remembered』を見てきた感想

一か月ほど前になるが、『ビルエバンス・タイムリメンバード』という映画を見た。 http://evans.movie.onlyhearts.co.jp/ 上映されたのはミニシネマのような、小さな映画館でのみの限定公開ではあったが、おそらく、ぼくだけでなく日本にいるビルエバンスフ…

当時の熱狂を覚えてるぼくが、ネガティブなことをひたすら書きます

椎名林檎が40歳を迎え、新しいアルバム『三毒史』をリリースした。そのプロモーションの一環で、いま音楽メディアは椎名林檎一色の盛り上がりを見せている。ウェブや雑誌など媒体問わず取り上げられており、インタビューも受けているし、また、非常に驚くべ…

ラブひなた荘

『ラブひな』というマガジンに連載していた漫画のタイトルを聞いて、嫌な顔をする人は多いだろう。それもそのはずで、この漫画は一話につき女の子のパンツや裸やその類が必ず複数個挿入されている、れっきとした「パンチラマンガ」であるからだ。しかしなが…

エンジェルズ・クライ

ANGRAの元ボーカル、アンドレ・マトスの訃報を聞いた。まだ若かったと思うので相当驚いている。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190610-00000088-bark-musi ANGRAはブラジルのメタルバンドで、1994年にデビューしている。当時、日本のヘヴィメタルはか…

Rolling Stone誌で思ったことの続き

前回、ぼくはローリングストーン誌の記事に絡めてエレキギター存続の危機について語ってきた。80年代から今に至るまでずっとサウンドの中核に位置してきたエレキギターが、アメリカではついにその役割を終えているのではないかという歴史的局面に相対してお…

Rolling Stone誌の記事はやっぱり面白い

相変わらず、ローリングストーン誌の翻訳記事は、日本のライターの書く凡百の音楽記事よりも最高に面白い。『絶滅寸前の危機、ギターソロはもはや過去の遺物なのか?』https://rollingstonejapan.com/articles/detail/30710 本記事の中では、アメリカではポ…

『読まれなかった手紙について』について

友達のバンド「CokeColor,DearSummer」の曲に、『読まれなかった手紙について』という曲がある。ぼくはこの曲がとても好きなので、その好きな理由について書いてみようと思う。ちなみに、mvもちゃんと作っていて、彼らの曲は以下のURLから視聴が可能だ。親切…